Audio/X-Alpha5 フォーマット解析

はじめに

ここでは、DDIポケットPメールDX に添付可能なメロディデータで、 拡張子が ALS のファイルのフォーマットについての 解析結果を記しておきます。

なお、ここに記した内容は全て独自の調査に基づくものであり、 実際の仕様とは異なる場合があります。

全くのデタラメだったら、どうしよう... (^^;

調査に使用した機器

・KX-PH33S (Panasonic製)

Thanks

一部、着メロ研究所の shino 様より情報を戴きました。

この場を借りて深く御礼申し上げます。

解析結果

ファイルの形式

E1 F0(題名)FD F1xx 音符1 音符2  …  音符N FF
  題名(省略可能) テンポ 曲データ  

題名が無い場合は、E1.F1.….FF となります。

ファイルサイズが 00F9h を超える場合は、00F9h に A1h が挿入されます。

何の意味があるのかは、分かりません。(?_?)

テンポについて

1BYTEで設定する。詳細は、下記のコード表を参照。 60〜172の速さを2刻みで設定可能と思われる。

ただし、実機で設定不可能な値は避けた方が宜しいかと思います。(^_^; もしかすると、*.ALS ファイルの仕様としては、曲の途中でテンポを変更できる んではないかと思うのだけど、実機が未対応だと意味無いでしょう。(^_^;;

音符について

音符情報
音の長さ音階
1BYTE以上1BYTE

音の長さ・音階で設定できる値の詳細は、下記のコード表を参照。 音の長さは基本的に 1BYTE で設定しますが、タイで複数の音をつなぐ場合は 複数BYTEになります。 休符は音階に 00h を設定します。

《例》

・四分音符の(中央値:ト音記号とヘ音記号の間)
C4.33
・四分音符+6連符の
C4.C8.3C

コード表

  +0+1+2+3 +4+5+6+7 +8+9+A+B +C+D+E+F
00 休符                              
10                 A 1 A#1 B 1 C 2 C#2 D 2 D#2 E 2
20 F 2 F#2 G 2 G#2 A 2 A#2 B 2 C 3 C#3 D 3 D#3 E 3 F 3 F#3 G 3 G#3
30 A 3 A#3 B 3 C 4 C#4 D 4 D#4 E 4 F 4 F#4 G 4 G#4 A 4 A#4 B 4 C 5
40 C#5 D 5 D#5 E 5 F 5 F#5 G 5 G#5 A 5 A#5 B 5 C 6 C#6 D 6 D#6 E 6
50 F 6 F#6 G 6 G#6 A 6 A#6 B 6 C 7 C#7 D 7 D#7 E 7 F 7 F#7 G 7 G#7
60 60 62 64 66 68 70 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90
70 92 94 96 98 100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 120 122
80 124 126 128 130 132 134 136 138 140 142 144 146 148 150 152 154
90 156 158 160 162 164 166 168 170 172              
A0   NOP                            
B0                                
C0 1920 1440 960 720 480 360 240 160 80 120 96 60 30 15 1200 2160
D0 600 1680                            
E0   FILE
開始
                           
F0 TITLE
開始
Tempo                       TITLE
終了
  FILE
終了

凡例

音階 階名を C,D,E... で、オクターブを数値で表しています。
ここでは中央値(ト音記号とヘ音記号の間のド)を C4 で表しています。
音長 四分音符=480 を基準として長さを表しています。
テンポ 60秒中の四分音符の数。(普通のメトロノーム値です。^_^;)
その他  
不明  

機種依存

KX-PH33S で入力できる範囲

音階
D3 〜 G#7
音長
CAh 〜 CDh (96, 60, 30, 15)を含むデータについては未確認です。
テンポ
60, 66, 72, 80, 88, 96, 104, 112, 120, 132, 144, 160, 172 のみ
データ数
取説に明記されていないが、約256個まで使用可能と思われる。